2018年3月31日土曜日

山形県はえぬきまたしても特A陥落(?)…平成29年度日本穀物検定協会食味ランキング

去年と同じ絵面…はえぬきショック!

平成29年度日本穀物検定協会食味ランキング。


最初に言っておきますが、
食味ランキングは主な産地品種銘柄について、日本穀物検定協会がその供試試料を食味試験した結果に基づいて評価するものであり、流通するすべてのお米を評価しているものではなく、特A評価に関しても商品そのものを評価するものではありません。


魚沼産コシヒカリの特A陥落という大波乱で幕(?)を明けた平成29年度食味ランキング。
我が山形県のはえぬきの雪辱…ならず…

昨年平成28年度に22年連続の特A記録が途絶えた『山形県産はえぬき』は今年こそは…!とその取り組みを強化していました。
まず高い技術を持つ生産者を選抜し、「特A獲得モデル圃場」を12箇所指定してサンプルの栽培を委嘱。
また。日本穀物検定協会(以下、穀検)が平成28年度より県単位で提出される産地銘柄については県内2地区以上のサンプルを混ぜて検査(いままでは県内1地区分)するようになったことから、『山形県産』での提出を改め、庄内、村山、最上、置賜の4地区に分けたうえで、食味の良い1~2地区を提出することにしました。

タンパク質含量やアミロース含有率などの数値上は特Aを獲得していたころと遜色なく、県の食味試験の結果も良好、消費者からも特に食味の低下を指摘するような苦情は無く…
そんな中で『庄内産はえぬき』『置賜産はえぬき』の2産地品種で提出したのですが、結果は…
両者ともA評価にとどまりました。
(このような「原因がわからない」というのは『魚沼産コシヒカリ』『岩手県県南産ひとめぼれ』『山形県産はえぬき』全てにおいて一緒なのですが…)
一応、JA全農山形は夏~秋に断続した低温と日照不足が生育の妨げになり、それが原因ではないかとしていますが、実数値上で影響が見られなかっただけに、山形県関係者は首をかしげています。



しかしながらというか、なんというか
山形県産のはえぬきは外食・中食向けとして宮城県産ひとめぼれに次ぐシェアを誇り、その安定した品質の信頼性は非常に高いものになっています。
相手は業者さんなので質と量さえ維持できていればこのような食味ランキングの結果に右往左往するようなこともないわけで…市場の評価と販売にはほぼ影響はないだろうというのが大勢の見方です。
新潟県の新星『新之助』は食味ランキング不参加ですが、このように穀検のランキングイメージに頼らず、より市場動向に密着した販売戦略へのかじ取りについても、山形県は検討に入ったそうです。


ただ
繰り返しますが
食味ランキングは主な産地品種銘柄について、日本穀物検定協会がその供試試料を食味試験した結果に基づいて評価するものであり、流通するすべてのお米を評価しているものではなく、特A評価に関しても商品そのものを評価するものではありません。

魚沼産コシヒカリの特A陥落で、にわかに『食味ランキングの正当性』とやらを叩こうとしているメディアも見られますが、そもそも穀検自体はちゃんと「あくまで一つのサンプル結果ですよ、絶対的なものではないですよ」と明言しているんです。
米の販売業所の言を引っ張ってきて「ひとつのサンプルで産地そのものの評価とするのはどうなのか」とか言ってるマスメディアは自虐ですか?そうなんですね。”ひとつのサンプルで産地そのものの評価のように取り扱っている”のはあなたたちマスメディアじゃないですか。
問題があるとしたら食味ランキングを神格化し、絶対的なものとして扱っているマスメディアと大衆です。(とそれに付き合わざるを得ない道府県農政関係者)。
要は扱う側に問題があるのであって、それを穀検側に問題ありのように当のマスメディアや大衆側が批判するのは的外れです。


ただ、販売するにあたってどうしてもそれに付き合わなければならない一面があるのは、神格化されている現状仕方がない事。
今後の各道府県の戦略にも注目です。



産地地区品種名H29評価H28評価H27評価
山形県置賜はえぬきA--
庄内A--
A特A


しつこいようだが言わせてもらおう。
A評価だろうが美味い米は美味い!




○日本穀物検定協会 食味ランキング


食味ランキング特Aランク年次表

H28年度結果 

01.はえぬき陥落02.特A陥落者たち03.ひとめぼれ 宮城県産特A陥落04.コシヒカリ 特A堅持05.青天の霹靂 2年連続特A06.ヒノヒカリ つや姫 あきたこまち特A獲得も…07.特A評価復刻組08.新規特A獲得組09.特A獲得堅持組

H29年度 

H29結果総覧
魚沼産コシヒカリ 特A陥落

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